エコチルひょうご

子どもの健康と環境に関する全国調査エコチル調査
兵庫ユニットセンター

ファミリーブログリレー

2021.03.16

セミの脱け殻 研究発表

ちいこちゃん さん

今日はこの場を借りて、家族で取り組んだ夏の研究を載せようと思います。

雨の日も風の日も毎日毎日セミの脱け殻を集め続けてもう数年たちました。

3年前からはきちんとデータにのこそう!と6月末から8月10日まで同じ場所の脱け殻を子どもたちと集めて分析してきました。

2020年は
「セミの羽化の数と雨は関係があるのか」
「クマゼミ、アブラゼミ、ニイニイゼミの脱け殻が多い場所の地中の温度に差があるのか」
を調べました。

昨年までの研究で、オスがメスより先に土からでてくること、7月21日前後が一日に羽化する数のピークであることがわかっていましたが、今年の研究で、雨でも風でも羽化する数にあまり影響はあまりなく、梅雨明けの時期とセミが羽化するピークも関係ないことがわかりました。

また、クマゼミの脱け殻が多い場所は、アブラゼミ、ニイニイゼミの脱け殻が多い場所よりも、春から夏前までの地中の温度が、1~1.5℃高いことがわかりました。
そして、セミの羽化する時間帯の16時から20時が地中の温度が、高温になることもわかりました。
つまり、セミは地上の環境にはあまり影響されないが、地中の環境には敏感であると、私たち家族は思いました。

セミは、地上に繁殖に来ているだけで、彼らの本拠地は地中だ!というのが今回の実験での結論です。

私たち家族はセミの調査でたくさんのことを学びました。毎日つづけることの大切さ、感じていることを科学的に数値にすることの大切さ..

3年分とそれ以前からのセミの脱け殻は一万個を超えました。
もちろん、それも宝物。でも、飽きるほど話し合い、思い付くこと全て実験し(時には、セミで発電する装置も作ったり..)、これだけ家族で長い時間かけて取り組んだこと自体がかけがえのない宝物だと思います。
セミちゃん、ありがとう!
(かあちゃんは、セミ触れないけどね!)

 

 

一覧へ戻る

  • ライター一覧

  • 年別アーカイブ

  • みんなの
    おへや

上へ